映画観たよ:ボルケーノ

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どうも、Noodle.(@Noodle1002)です。なんというかテンションが非常に低いです。もう世界バニシュ。4月並みの陽気だったというのに引きこもっておりました。でもそんな日もあるよね。

そんな中、旧作の映画ボルケーノを観ましたよ。トミー・リー・ジョーンズ主演で、そこそこ有名なんじゃないでしょうか。こういう作品はお気楽に見れるからいいですよね。○○洋画劇場なんかの地上波放送で見たことある人も多いのではないでしょうか。

パニック物としては小規模な災害

小規模といっても火山噴火が題材なので、とんでもないんですけどね。ただ世界が滅びる的な被害を描いていないので物語のスケール自体はこじんまりとしています。ただ火山噴火がアメリカのロサンゼルスで起こってしまう訳なんですが。そりゃもう避難とか無理ゲーなんですよね。それをなんとか食い止めよう、被害を最小限にしようと奔走する人が、トミー・リー・ジョーンズ演じるマイク・ローク。さすが15〜16年前、トミーさん若いわ。

ロサンゼルスで中規模の地震が発生、地下のパイプラインで作業していた男性数名が、猛烈な熱で焼け死ぬという事件が発生します。危機管理局のマイクは工事の中断やその下を通る地下鉄の区間を運休にしてくれと頼みますが、おいおい勘弁してくれと拒否されます。しかし池の水温が一気に上昇するなどの異変、そして地震が続き、ついに…噴火が始まります。

見直してみると分かる人種問題への提起

本編で大体1時間40分くらいの割と短めな映画ではありますが、かなりの数のキャラクターが登場し、またそれぞれにエピソードを持たせています。なので物語の展開が非常に早いです。また登場するキャラは当時の映画にしては人種も多様です。貧困層住宅街へ住むブラザーな黒人、韓国系の優秀な女医、黒人に辛くあたるスキンの白人警官、多分アラブ系な地下鉄運転士…。それぞれにショートエピソードみたいな物があります。そんで大体いい人達です。

大衆向け映画なので強烈には描かれていませんが、消防車を呼びに来て、揉め事をおこした黒人を怒りに任せて警官がしょっぴいたり、人種差別的な展開がいくつかあります。また噴火が始まってからの略奪行為が描かれていたりもします。これは恐らく1992年に起こったロス暴動のオマージュなんだと思います。当時のロス市警のアフリカンアメリカンへの露骨な圧力、黒人街へのヒスパニック系、コリアンアメリカン系の増加による商圏の取り合いや、失業率の増加、ロドニー・キング事件など色んな要素によって、起こった人種差別が発端の事件です。日本では馴染みのないお題かもしれないですが、ことアメリカにおいて「人種差別問題」は重要なキーワードです。

人種差別問題が問題となっていた当時、一丸となって脅威に立ち向かう姿を描くことで、肌の色や人種を超えた人間としての繋がり、人と人が助け合う姿の美しさや素晴らしさを描こうとしているんだと思います。それ自体は見ていて気持ちの良い展開に仕上がっております。地下鉄工事の責任者、白人のスタンが体を張って、非白人の運転士を助けるシーンなど自己犠牲的な要素も満載でございます。

ただ前述の通り登場キャラが多く、そして各種エピソードを盛り込んでおりまして、且つ展開が早いので、どうしてもご都合主義的な印象を与えてしまうのは致し方ないのかなと。この辺りが映画の評価を下げてしまっているように思います。マイクの娘も反抗期の設定だったりするんですが、すぐ従順になりますし。とにかく伏線といいますかエピソードを駆け足でまとめてしまっている印象が強すぎるんですかね。

ただ主演トミー・リー・ジョーンズ、相棒役のドン・チードルなどキャストも豪華ですし、当時最先端のSFXで描かれた溶岩のシーンは今見ても遜色無い出来映えで、未見の方はぜひ一度観ていただければと思います。

それでは、これにて。


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